【読書】死ぬまで貯蓄するだけの人生でいいのか?

人生で一番大切なのは、思い出をつくること。

DIE WITH ZERO」という本を読みました。本のタイトルは「生きているうちにお金を使い切る」という意味になります。

人生は無限ではなく、有限なもの。人生で貴重な時間と労力を無駄にせず、できる限り生きているうちにお金を使った方が、人生の充実度は高まるという話です。残念なことに、多くの人は人生がいつまでも無限に続くかのような気持ちで、やりたいことを我慢し、ただお金を節約してしまう人生を過ごすそうです。皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

印象に残ったのは、人生で大切なのは富(貯金や資産残高)を増やすことではなく、今しかできない経験を大切にして、多くの思い出を残すことだという主張です。本書P104に

 

「富の最大化から人生の最大化へ」

 

という見出しで書かれています。必要以上に貯金ばかりしている人や、多くの時間を仕事に費やしている方に突き刺さる内容の本ではないでしょうか。この本を読んだら、きっとお金や時間の使い方が変わると思います。

本書は、お金を ”最も価値あるもの” と交換する方法を教えてくれる。

それは「経験」という名の、人生に喜びをもたらす究極の宝物のことだ。

ボストン大学経済学部教授 ローレンス・コトリコフ

著者は、世間一般にいわれる人生の黄金期を待つのではなく、今、豊かな人生を生きることに目を向けるべきだという。この意見に心から賛同する。

ぜひ、本書を読み、考え方を変え、目を覚ましてほしい。手遅れになる前に人生を豊かにする経験をたくさん積み重ねてほしい。

ベストセラー作家 デヴィッド・バック

気になった箇所のメモ

イソップ物語 アリとキリギリスの話

夏の間、勤勉なアリは冬に備えるためせっせと働いた。一方、気楽なキリギリスは自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来すると、アリは生き残り、キリギリスは飢え死にしてしまう。

この話の教訓は、今、楽をして怠けていると将来苦労するというものなのですが、この本では、アリはいつ遊ぶことができるのか?という観点で考えます。短い人生を奴隷のように働いて過ごし、楽しいときを過ごさずにそのまま死ぬだけなのか?将来や老後のことばかり考えて、今を犠牲にする必要があるのか?

誰もが生きるために働かなければならない。

だが、ただ生きる以上のことをしたいとも望んでいる。

「本当の人生」を生きたいのだ。

DIE WITH ZERO 4ページ

人生最後の瞬間に後悔することの1位は、「もっと自分に忠実に生きればよかった」です。他人が望む人生ではなく、自分の夢ややりたいことを追い求めればよかった、もっと挑戦すればよかったと思うそうです。第2位は「働きすぎなければよかった」です。多くの人(特に男性)はオフィスで長時間過ごした人生を後悔するそうです。

もしあと1年で人生が終わるとしたら?

キリギリスの生き方を勧めているのではなく、アリ的な生き方の価値が持ち上げられすぎて、キリギリス的な生き方の価値が軽視され過ぎていないだろうか?というのが筆者の主張。この本の目的はアリとキリギリスの生き方の中間の最適なバランスを見つけることだと筆者は言います。

ルール1 今しかできないことに投資する

  • 死は人を目覚めさせる。死が近づいて、初めて私たちは我に返る。先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。自分が今までいったい何をしていたのだろう?これ以上、先延ばしをせずに、今すぐ本当にやりたいこと、大切なことをすべきだ、と。
  • ふだん私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。~中略~ だが残念なことに、私たちは喜びを先送りしすぎている。手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。人生が無限に続くかのような気持ちで。
  • 90歳になって水上スキーを始めるのは難しい。今それを我慢すれば、その分のお金は貯まるだろう。だが、十分な金を得たときには、すでにそれができない年齢かもしれない。過去に戻って時間を取り戻すこともできない。金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことの方が、はるかに大きな問題ではないだろうか。
  • やみくもに経験のために金を使えという趣旨ではない。自宅で静かに本を読んで過ごしたいという人だっています。重要なのは、流されて生きるのではなく、自分にとって大切な経験を意識的に選び、そこに惜しみなく金を使うこと。まだよちよち歩きの子供に海外旅行に連れて行っても、得られることは少ないし、逆に、90歳になったら体力がなく、楽しみよりも苦痛の方が増すでしょう。「健康なくして、富に価値なし」という言葉があるように、人生の充実度を高めるのは ”そのときどきに相応しい経験”であり、時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うかということ。
  • モノは買った瞬間に喜びが最大限になるが、次第にその喜びは減少していく。しかし、経験から得る価値は時間の経過とともに高まっていく(記憶の配当)

ルール2 一刻も早く経験にお金を使う

  • 「人生でしなければならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」
  • 経験は投資対象。経験はその瞬間を楽しむためだけでなく、尽きることのない「配当」を与えてくれる人間には記憶があり、当時の経験を心の中で追体験し、さまざまな感情を蘇らせることができる。もちろん、記憶から得られる喜びはわずかかもしれないが、それでも思い出はかけがえのない宝物だ。
  • 思い出(経験)は友人や職場の話題になったり、一人で回想したり、同じような旅の計画を立てたり、人にアドバイスしたりと、元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに記憶の配当と言える。
  • 金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれているのだ。
  • もちろん、老後の蓄えは必要だ。だが、老後で何より価値が高まるのは思い出だ。
経験とは?

普段できない体験、何かを学ぶ、スキーをする、子どもの成長を見守る、旅行をする、友人と楽しい食事をする、世の中を変えるための活動をする、コンサート鑑賞など

その他 メモ

  • 死ぬ時に数万ドルの資産があるということは、その分「タダ働き」したのと同じ事である。
  • 年を取ると人は金を使わなくなる。
  • 人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる。
  • 人生が変わる「死」のカウントダウンアプリ。残りの人生、あと何回しかクリスマスや夏、正月を楽しめないかが分かる。人生の残り時間の少なさがわかる数字を日常的に目にすることで、考えや行動が変わる。
  • 「富」の最大化から「人生」の最大化へ。金は目的を達成するための手段にすぎない。金は、人生を楽しむという最も重要な目標の達成に役立つ。
  • 健康は金より重い
  • 健康上の問題は年齢が上がるにつれて大きな制約になり、高齢者では最大の制約になる。
  • 年を取ると、健康は低下し、物事への興味が薄れる。性欲も減退するし、創造性も低下する。できる活動は限られる。そうなったら、もう金は役に立たない。金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していくのだ。

まとめ

僕はこの本を読む直前にフランスに新婚旅行に行ったのですが、14時間のフライト、一日に30キロ近く歩いた日、海外の不慣れな交通事情、スリやひったくりに対する防犯など、老後になってから今と同じ旅行をするのは到底無理だと感じました。もちろん60代になってからでも海外旅行は楽しめますが、体力のある30代と比べたら、今よりも楽しみや行動力が増えることはないと思います。(本書:金から価値を引き出す能力は加齢とともに減少する)

別の本に書かれていましたが、「40歳」の人に残された時間は、「残り2,000週間」しかないそうです。「今」という時間を大切にして、やりたいことをする人生を歩みたいですね。

マジでこの本を読んで今後の人生が変わりそうです。

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