「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」という本をざっくり読みました。
簡単にまとめると、浪費や借金をせずにインデックファンドに投資をすれば、誰でも経済的自由は手に入るよって内容です。話の中心になるのは3つの原則で、とてもシンプルです。
- 支出は稼ぎよりも少なくする。
- 余りは投資する。
- そして、借金はしない。
※こちらの本では、自動車ローンと住宅ローンは借金とされています。
このような本は多く読んできたのですが、参考になる点が多く、僕が気になった内容を一部紹介したいと思います。
なるほどと思ったところ
ミニマリスト思考が重要
経済的自立を目指すのであれば、借入金をできるだけ少なくすることです。
つまり、買える中で最高の家ではなく、必要最低限の家を探すのです。
より大きな家を買えば、コストも大きくなります。
P46~
住宅ローンは「してもよい借金」という言葉を聞くことがありますが、注意が必要です。
多くの人は必要以上に高額な家を買ってしまう傾向がみられるそうです。
経済的に自立していると言えるのは、それだけのお金を持っているということですが、同時に、
どれだけ必要なものを限定できるか
ということでもあります。収入の多寡は関係ありません。
何に価値を見出すかがポイントです。
P56~
経済的自由を目指すなら、やはりこういったミニマル思考はとても重要となってきますね。僕もミニマリストの本は何冊も読んでいるので、この考え方はよくわかります。
シンプルイズベスト
シンプルに行きましょう。
簡単なだけではなく、そのほうが大きな利益を生みます。
これが本書のメッセージです。
P119~
この本に登場する金融商品は現金と米国株式、米国債券の3つだけ。とてもシンプルでわかりやすいです。
分散投資をするな
「すべての卵を1つのかごに入れてはいけない」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
<中略>
これらは忘れて下さい。あなたに必要なアドバイスは、これです。
「すべての卵を1つのかごに入れて、そのことを忘れましょう」
P151~
「世界で最も影響力の大きい米国株は長期にわたって上昇をし続けているから、ポートフォリオを株式100%にするのが効率的」という考え方。
今まで8資産均等型バランスファンドに投資をしてきた自分って・・・
しかし、この本は著者が10代の娘のために書いたものです。株式はリスクがとても高いけど、10年20年の長期スパンで考えたら、利益は確実に出ているでしょう。そう考えたら納得できます。
ドルコスト平均法よりも一括投資
市場は基本的に上昇傾向だが、途中の道のりは大きな変動を伴うことを理解されていると思います。また、上昇している期間の方が下落している期間より長いこともおわかりだと思います。
1970年から2013年までを見ると、43年間のうち33年間、市場は上昇しています。全期間の77%です。
さて、私がドルコスト平均法を好まない理由はもうおわかりでしょう。
P239~
著者はドルコスト平均法を好まないようです。長い目で見たら株価は上昇していくんだから、まとまった資金があるならさっさと投資しろという考えですね。全ての資金を分散投資した後にだって暴落が起こるリスクもあるのだから、結局一括投資しても同じ。
まあ、これはあくまでも著者の考えであって、心理的には分散投資した方が安心感はあるのでお好みでって感じですね。分散投資=正義ってわけじゃないんだね。他人の考え方を知るのはめっちゃ面白い。
まとめ
Amazonのレビュー数はなんと600件。評価は4.5。この本にはその価値はあります。
インデックス投資をされている方にオススメの本です。
僕はもともとシンプルな運用方法に切り替えてく予定だったのですが、この本を読んでその気持ちがより強まりました。また、分散投資についての考え方も見直すことができました。