「高まるリスクに保険」は間違い?

日本の人口は世界全体の約2%。しかし、保険料の支払い割合で見ると、世界で支払われた保険料の20~30%が、日本人によって支払われているそうです。リスクに対して意識が高いのでしょう。

そもそも保険とは・・・

「滅多に起こることはないけど、万が一起こってしまったら、膨大なお金が必要になってしまう。だから、みんなで少しずつお金を出し合って、不幸になってしまった人にお金を回してあげよう」

というものです。

滅多に起こらないが、膨大なお金が必要となるものは保険。

じゃあ、起こる頻度が高いものは何で補うか?

それも保険で対応しますか?

起こる頻度が高いものを保険で補おうとすると、保険料が高くなります。

自動車保険の車両保険がわかりやすい例。人身事故はあまり起こらないけど、駐車するときに車をぶつけてしまうことはよく起こります。だから、車両保険に加入すると、保険料が一気に上がるんです。

そこで合理的に考えると・・・

  • 起こる頻度が低いもの(予期できない)・・・保険料は安い→保険 
  • 起こる頻度が高いもの(予測できる)・・・・保険料は高い→貯蓄

起こる頻度が高いものは「貯蓄」でまかなった方がいいというのが、合理的な判断のはず。

だから、よく「高まるリスクに保険で備えましょう」と言われますが、リスクがこれから高まるもの(ガンなどの病気、老後資金)は保険ではなく、貯蓄でカバーするのが適切な判断となり、矛盾していることになります。このように直感ですぐに判断してしまうことを、心理学でヒュースティックスというそうです。

ヒュースティックス・・・人が意思決定をしたり判断を下すときに、厳密な論理で一歩一歩答えに迫るのではなく、直感で素早く解に到達する方法のことをいう。

紀州のドンファンの怪死事件も、ネットでは22歳の妻が容疑者として疑われていますが、これもヒュースティックス。論理的に考えず、直観で判断している例ですね。これでもし自殺だったり、真犯人が現れたら、えらいこっちゃです。

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