eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の考察

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は、その名の通り、「8つの資産に均等に投資する」というバランス型のインデックスファンドです。

資産配分が単純過ぎて、「8資産にただ均等しただけのファンドで大丈夫かよ?」、「もっとしっかり割合を考えた方がいいじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。というか、僕もそう思ってましたw

また、以下のような意見もよく耳にしますね。

  • 「新興国債券は不要。投資は控えたい」
  • 「国内への投資(37.5%)が多いのではないか?」
  • 「先進国株式の割合が少ないのでは?先進国にもっと投資がしたい」

ちなみに、投資のプロが資産配分を考えても上手くいきませんwww

未来に何が起こるかは誰にもわからない。

現在、日経平均株価は2万2,000円台です。しかし、東日本大震災が起きた際は日経平均は8,000円台でした。あの時に「日本の未来は明るい。株価はこれから値上がるから、日本株式の割合を高めます!」なんて人誰も見かけませんでした。逆に、今は米国の株価の調子がいいです。「米国株式の割合を高めます」って方は見受けられます。

株価の安い時に購入を控え、株価が高騰したら購入する・・・あれ!?

これって完全に投資成功とは逆の行動ですよね???

結局、人間の感情が邪魔をしてしまい、後追いの投資になってしまいます。未来は誰にでも安易に予想できるけど、結果は本当にどうなるかはわかりません。

数年後には日経平均株価は3万円台になっているかもしれません。そうなると、今はまだ高値ではなく、買い時なのかもしれません。それは後にならないとわからないのです。

鉄壁の分散投資

以下の図は、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)のアセットアロケーションおよび、ベンチマークとその投資銘柄数です。

主要の8資産全てに投資をしているので、どの資産に投資するか悩む必要はありません。eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)に投資すれば、“国内外への分散投資は完結”といっていいでしょう。

※強いて言うと、新興国リートが含まれていませんが、新興国リートの市場規模はまだめちゃくちゃ小さくて、流動性やリスクの面から見て、まだ不安な点が多いようです。

ちなみに、分散投資をする理由を再確認させてもらうと、値動きの異なる資産に分散して投資を行うことにより、「資産全体の値動きを安定化させ、リスクを低減させること」です。決して、高いリターンを出すことではないので、ここを間違えないように。

過去の主要資産の年間パフォーマンスの推移

以下の表を見て下さい。過去(2005年から2016年)の主要資産の年間パフォーマンスの推移です。

どうでしょうか?どの資産が毎年パフォーマンスがよいかなんてわかりません。毎年ランダムに入れ替わっています。どの資産が値上がるかなんてわからないんですよ。

「だったら、全部に均等に投資しちゃえばいいんじゃね?」

というのが、8資産均等型の発想です。

そうすれば、常に安定した成績になるはずです。上記の表を見てもらえばわかると思いますが、8資産均等の成績は見事に常に中間に位置します。

成績はトップになることはないけど、最下位になることもありません。

これぞ、究極のインデックス投資。キング・オブ・平均。

安心して長期投資できそうじゃないですか?僕は8資産をコアにしようと思います。

過去の主要資産の年間パフォーマンスの推移を振り返ると、パフォーマンスの良い資産は一定ではなく、また、各資産の騰落には法則性もみられません。

そのため、中長期において運用成果を向上させるためには、好パフォーマンスをあげる資産を当てることに重きを置くのではなく、個人のリスク許容度に合わせて、国内外の幅広い資産に分散投資を行なうことが重要といえそうです。

過去の好パフォーマンス資産から考える

ただ単純に8資産に均等しただけのファンドかもしれませんが、実は理に適った資産配分なのです。

メリットとデメリットを考えてみた

メリット

  • 主要8資産に分散投資。これだけ十分に分散投資されているのに、あの面倒なリバランス作業は必要なし。メンテフリー。
  • 割合が12.5%ずつに投資されているので、個別のファンドをトッピングしても、資産配分の管理がしやすい。
  • 信託報酬は最低水準の年0.21%。信託財産保留額もありません。個別でファンドを揃えるよりも低コストになる場合があります。というか、0.2%以上の低コストを求めても、そんなに大差はありません。このレベルになってくると、いかに継続して長期投資できるかの方が重要。

僕が特に推したいメリットは、リバランスが不要ということ。リバランスしたことがある方は分かると思いますが、マジで面倒な作業なんですよ。

  • そもそもいつリバランスすればいいかわからない。リバランスの頻度でパフォーマンスが変わるらしいです。え?じゃあ、いつすればいいの? → 自己責任www
  • 資産を売却したら課税されます。つまり、パフォーマンスが下がります。 → ストレス
  • 買増ししてリバランスするにも、資金が必要です。特に資産額が1,000万円など大金になってくると、リバランスが困難になります。

デメリット

  • 資産配分上、高パフォーマンスは得られません。常に平均の成績になります。高パフォーマンスを得たい、大きく儲けたいという方には不向きだと思います。ただ、そういう欲深い人がリスクを取りすぎて投資で失敗します。男性に多いらしいです。

経済評論家の山崎元さんが、「バランスファンドが本質的にダメな4つの理由」として記事を挙げていますが、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)はそれに該当しないのではないかと個人的に思いますね。

  1. リスクの大きさ・内容が把握しにくい
  2. リスクの大きさ・内容のコントロールが難しい
  3. コストが割高
  4. アセットアロケーションの特別な能力は誰にもない

バランスファンドが本質的にダメな4つの理由

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする